夢をかなえる熱量。ワガノワバレエの求道者たち

夢をかなえる熱量。ワガノワバレエの求道者たち

kosui
今日、バレエ大国ロシアの誇る大御所バレエ学校、ワガノワバレエのドキュメンタリーを再度見ました。血の滲むような厳しさがありながらも美しい、日々のレッスンをただひたすらにひたむきに積み重ねてこそ到達できるバレリーナという白鳥への道を行く求道者たちの姿は絶えず孤独との闘いでもあります。

 

勝ち上がっていく美への闘争の中、ワガノワバレエ学校の関係者が「応援をするふりをすることはできても、ここには誰も心から祝福を送る人はいません」という言葉がすべてその求道者たちの孤独を語っているように思えました。

 

その道で食べていくプロか、それに準ずるぐらいの技量のある人たちのことを達人と呼ぶとしたら、何の道でも達人を目指すとなるとその道のりの険しさたるや想像を絶するほどのものがあり、並み以上の努力に努力を積み重ねていくことが必須ですね。

 

そして私自身もバレエとは違えど、自分なりに執筆や体づくりや音楽の道を求道しつつありながらもやはりそこにはレベルアップするほどにもう宿命的とも云えるような孤独や孤独な闘いと向き合わざるを得ない事実があります。

 

ですが必ずしも孤独とは寂しい気持ちを強いられるロンリーの方の孤独ではなく、もう一つの「オンリーワンである、私自身である」という方の孤独であることは幸いなことだと感じています。自分なりに極めたいと思うことを通して私自身になるという究極のミッションや仕事をするとき、その孤独は人を惹きつけることすらある事実にも気づかされています。

 

ワガノワバレエの美を巡る孤独な闘いは悲しみを伴いますが、だからこそ白い白鳥たちがすべてをステージで燃焼させて舞い踊るとき、その美しさに人々は圧倒され、うっとりするような感動を与えることができるのでしょう。

 

その美しさや力量の背景に必ず存在する、壮絶な闘い。こういう孤独な闘いを知る人々の軌跡を辿ってみること自体好きなので、また折に触れて見て見たいドキュメンタリーです。一番闘わなければいけない相手やライバルは、自分自身であるということにも気づかされるかもしれません。